遠藤和也の“ひふみ”blog

食に関する「ひふみ」を解決していくblogです。そもそもひふみとは「非・不・未」のことで、非効率や非合理的、不安や不便、未完や未熟などのことです。 プロの料理人も一般の方も、料理や食に興味のある人なら為になる内容となっています。

料理と調理の違い

さて、今日は『料理と調理の違い』ということで、
私の考える料理の定義とかもう少し深いところまで述べていきます

これであなたも明日から「料理とは?」っていうことがドヤ顔で話せます(笑)

 

では、早速ですが結論から述べてしまいますが、

料理は皿の上のもの。

調理は料理を作る作業工程。
 

料理って言葉は料理するっていう使われ方もするので場合によっては、料理=調理になるケースはもちろんあります。

そんなこと言われなくてもわかってるわ!って横から飛び蹴り喰らいそうですが本当にこれがわかりやすい表面的な違いかなと思います。

 

それでは、もう少し掘り下げていきます。

 

料理って漢字で書くと、理りを料る(ことわりをはかる)=はかりおさめる

調理は、理りを調べる(ことわりをしらべる)=ととのえおさめる


料理

私も調べてみてびっくりしたのですが、
中国語の本来の意味としては「料理」っていう言葉には
いわゆる皿の上の食べられるものっていう意味はなくて
「薬品の分量をはかる」っていう使われ方をしていたみたいです。
知ってましたか?びっくりですよね?僕は初めて知りました。

漢字の意味から見てもその通りですし、もともとは医術の用語だったということですね。

言葉の成り立ちを考えても「医食同源」というのは素晴らしい言葉です。

 

調理

食材を食べることのできる状態=料理に仕上げる過程、作業のことです。

調整っていうぐらいですから、ととのえていくわけですよ。

じゃ、ととのえるのゴールはどこかって話ですよね。
わかりやすく言うとその基準はレシピです。
要するにレシピ通りに料理を作る作業は全部調理です。

レシピサイトでもいいし、お店の伝統的なレシピでもいい。

明文化されてなくてもお母さんに口で教えてもらったものもレシピだし、
頭の中に閃いたものでもちゃんとしたレシピです。

そのレシピに沿って作る行為、作業が調理なんです。

じゃなんでレシピ通りに作るの?ってことです。
それは美味しい料理を作りたいからだったり、
楽に食べれるものを口にしたかったりするわけです。
詰まるところ、自分の為でも、自分以外のためでも作り手は食べ手のことを想い料理を作るわけです。そこに想いや心、愛があってそれが料理という形になる。

 

そう!

料理っていうのは

レシピを見ながらでも、食べてのことを考えて、

皿の上に自分の心を乗せたもの

そして、調理はその料理を作る作業工程のこと。

 

「あなた料理できる人?」みたいな会話ってよくあるじゃないですか。
今まで「できます!」って答えてきた人はもちろん、
「え?いやー、、」としか答えられなかった人も心を込めて精一杯調理することができれば誰しも
「料理できる人」になれるってことですね!

 

ということで今回は【料理と調理の違い】についてちょっと固い説明もありましたが、
僕なりの解釈を述べさせていただきました。

 

この記事が少しでもあなたの為になってくれれば幸いです。