料理人に足りないのは読解力と自習力
今回は、料理の素人が美味しい料理を作れるようになるためには、
調理師専門学校もに通う必要は実はないという話をしていきます。
調理師専門学校に通うことでプラスになるところはたくさんありますし、
料理人として超一流に爆速でなるためには踏んだ方がいいステップかもしれません。
今回はあえてわかりやすくやや偏った視点での話をしていきます。
寛大な心で読んでいただけると幸いです。
料理人として働いていて美味しい料理を作れているかどうか不安になることもあるかと思います。
安心してください。
そもそも
美味しい料理というものは存在せず、
美味しいと感じていただける料理が存在するだけ
です。
日本人が有難がって高いお金を払って食べているウニや伊勢海老。
それらを見たことも聞いたこともない山奥の先住民族が初見で料理として出されたら、心からその料理を美味しいと思うでしょうか?
逆にそんな先住民族の一番のごちそうであるカブトムシの幼虫よりも大きな生きているイモムシを出されたら、あなたは心から喜んで食べることができるでしょうか?
これは極端な例ですが、人によって好みは違うし、美味しい料理とは美味しいと感じて頂いているだけ、という認識は絶対に忘れてはいけません。
前振りが長くなってしまいましたが、
この記事では、料理というものはなんなのか?調理をする目的は?
ということを本質的に述べていきます。
これを
理解さえすれば、同じ作業をやっていても成長は著しく変わってくるはずです。
ちなみに【料理と調理の違い】は過去に別の記事で解説していますので読んで見てください。
では、具体的に何が必要かということですが、この二つを身につければ大丈夫です。
読解力
自習力
です。
読解力=読み解く力です。
ここでの読解力というのは、文章を読む力だけでなく少し広義的に話を理解できる力としておきます。
読解力と言われると、国語苦手だったからとか、言われそうですがもっとシンプルに考えて欲しいです。
相手の言いたいことを読み取ることだったり、レシピ本に書いてあることを思考停止せずに考えながら本質的に読み解いてください。
なんで塩を入れるのか
なんで72度で12時間煮込むのか
なんでメイラード反応は大事なのか
例えば何か絶対読みたい記事や文章がある時、わからない言葉や解釈が出てきたら迷わずググりますよね?
現場でもそうです。
ググるといっても毎回毎回本当にググっていては時間の無駄だし教えてくれてる人に失礼な場面もあります。現場でググる=先輩に質問するも含まれます。
質問などを駆使して深いところで理解できるかが超重要です。
自習力
自習に関しては
独学よりも自習できる方がすごい - 遠藤和也の“ひふみ”blog
という記事で詳しく解説しています。
簡単に言うと予習復習できる力が大切。
料理人はよく
「料理大好きです」
と言っている人が多いのですが、本当にそうかなと思うことが多々あります。
一日のうち起きてる時間が18時間あって、果たして何時間ぐらい料理のことを考えているでしょう。
僕はシェフをしている時や目指している時には
最低でも16時間ぐらいは考えていました。
それぐらいでやっとメニューのアイデアが降ってくるという状態にまで持っていけました。
量より質
という考え方があるかもしれませんが、
圧倒的な量が良い質を生みます。
良い質を積み重ねることが更に圧倒的な量を生みます。
複利で運用するようなものです。
ということで今回は
読解力と自習力という話をしました。
最後の最後でひっくり返すようですが、料理を本気でやりたければ
調理師専門学校行って一流有名店で修行することが無難だと思います。
ただし、飲食業界は近い将来大きく形を変えて生まれ変わります。
どうなるかは確実なことは言えませんが、絶対に変わります。
そこに順応できるかは
情勢などを含めた情報をいかに読解し、
それに備えて自習できるか
にかかっていることは明言できます。
その一人一人の行動が飲食業界の明るい未来を作ります!
ではまた!